2024年05月28日
この度、香川大学医学部附属病院 泌尿器・副腎・腎移植外科 田岡 利宜也 講師(研究代表者)と杉元 幹史 教授は、腎細胞癌が非常に多く糖を取り込むという特徴に着目し、「希少糖が高い糖代謝能を有する腎細胞癌に蓄積して抗癌効果に繋がる」との独創的仮説を立て、治療薬の開発プロジェクトを開始しました。そして、「希少糖の一種であるD-アロースの腎細胞癌への特異的な蓄積、そして動物モデルにおける抗腫瘍効果」を世界で初めて証明し、複数の特許を取得するに至っておりました。
今回、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)に採択されたプログラム「根治切除不能腎細胞癌に対する希少糖D-アロースを用いた新規治療法の開発」は、令和6年度から1年間のプロジェクトで、「腎細胞癌に対する希少糖D-アロースの医薬品製造販売承認」に向け、治験開始に必須な非臨床試験実施項目について独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と合意・確定させることなどを目的としています。一日も早くこの新規治療薬を腎細胞癌患者の元へ届けられるよう、地元企業であるマグミット製薬株式会社と共に、橋渡し研究支援機関 岡山大学のサポートのもと、チーム一丸となって開発を進めてまいります。
※出典:AMED採択情報一覧“令和6年度「橋渡し研究プログラム」の採択課題について”
https://www.amed.go.jp/koubo/16/01/1601C_00053.html
※詳細については、プレスリリース(5月22日発表)をご覧ください。
https://www.kagawa-u.ac.jp/amedprefd-allose/