2024年10月1日から11月27日まで、JICAからの委託事業として、全インド医科大学（AIIMS）の若手医師を対象に、病院管理、がん治療、医療ICTなどに関する遠隔研修を実施しました。本研修は、2021年度から開始された4年間のプログラムの最終年度にあたります。

昨年度に続き、遠隔研修と対面研修を組み合わせたハイブリッド形式で実施しました。今年度は、AIIMSから10名の医師に加え、インド保健省からAIIMSを担当する高官1名の参加を得ております。参加者の興味や専門分野は多岐にわたりましたが、全員が病院管理や遠隔医療に関する基礎研修を受講しました。また、個々の専門分野に応じた選択式のコースも設置し、腫瘍内科、腫瘍外科、放射線治療、腫瘍病理など、幅広い領域にわたる研修が提供された点が特徴的です。

渡日研修では感染対策を徹底しながら、附属病院内での実践的な研修を実施しました。さらに、学長や医学部長との面会、香川県副知事への表敬訪問、文化施設の見学などを通じ、香川の魅力を体験していただけたように思います。特に今回は駐日インド大使館の支援を受けて、彼らを交えてインドの伝統的なお祭り「Diwali」を共に祝う機会もありました。

研修後のアンケートでは、ほぼ全員が到達目標を達成したと回答し、非常に高い評価を得ました。本研修を通じて培った関係を基に、今後もAIIMSとさまざまなコラボレーションを推進してまいります。