2017年11月02日  イベント・学会

平成29年度地(知)の拠点大学における地方創生事業シンポジウムを開催しました(H29.10.20)

平成29年10月20日(金)13時から、香川大学医学部看護学科棟2階209講義室において、平成29年度地(知)の拠点大学における地方創生事業シンポジウム、「先進地からの学びで知を紡ぎ、香川の地域包括ケアシステムの未来像を語る」を開催いたしました。
地域包括ケアシステムとは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で人生の最後まで自分らしい暮らしを続けることができるよう、各自治体が主体となり構築しつつあるケアシステムです。保健医療職もその一端を担いケアを提供していくため、卒業時までにそのケアシステムへの理解を深め、役割を担える人材育成が必要であると考えています。今回は、学生と教員で地域包括ケアシステムの先進地を視察して理解を深めたことを土台として、他の学生と医学部教職員、関連する地域の専門職の人々と地域包括ケアシステムについて情報を共有し、連携を深めることをめざしました。
第1部では先進地における地域包括ケアシステムと題して、本学4年生と教員の視察をお引き受け頂いた柏市保健福祉部地域医療推進課専門監の浅野保健師、名桜大学老年看護学の佐久川教授にご講演頂くと共に、視察に参加した4名の学生の報告を行いました。
第2部では、香川の地域包括ケアシステムの活動と未来像と題し、香川大学医学部附属病院・三木町の取り組みを附属病院地域連携室副室長 藤本看護師長・地域包括支援センター 佐藤課長補佐にご報告頂くと共に、浅野保健師・佐久川教授を交え意見交換を行いました。会場からも活発な意見がありました。 
学生・教職員及び県内の病院、訪問看護・介護施設から延べ104名の参加が有り、アンケートの結果においても、ほとんどの参加者が、だいたいもしくはよく理解できていました。感想では、地域包括ケアシステムを具体的に知ることができ、とても学びになった、地域住民と医療者側がつながりをもって、連携して地域の中でケアを行うことが重要であると改めて分った等がありました。要望もあり、地域包括ケアシステムに大学として関わることの必要性を感じました。