アダルトな小児看護を目指して...
小児看護の目的は、子どもとその家族の幸福と健康を実現できるように支援することです。病気に罹患した小児だけでなく、さまざまな健康状態およびさまざまな成長発達段階にある小児とその家族を対象にし、健やかな発達への支援をしていきます。そのために、子どもの成長発達を理解し、子どもの最善の利益を守る事を基本姿勢として必要な知識・方法・態度について探究していきます。まずは、私たちが豊かな感情をもち理性的な判断ができ、自立的に行動し、自身の行動に責任の持てる「おとな」であることを大切にしています。
小児の健やかな発育と家族の幸福な人生を実現するため、周産期の命題として母乳育児の確立と維持が重要ととらえ、母乳育児支援を科学的・効果的に行うことを目的に研究を行っています。具体的には、非侵襲的に血液量の変化をとらえることが可能な近赤外線分光装置(NIRS)を用いた「母親及び乳児の授乳による生理的変化による母子相互作用の検討」や「周産期の医療者による母乳育児支援実態調査」、「保育園での母乳育児支援実態調査」などです。また、「香川県における子育て支援の育成と小児救急医療の適正化を目指した研究」や「検査や処置を受ける子どもと家族への支援」、「慢性疾患をもつ小児と家族への療養生活・復学支援に関する研究」「初等中等教育での自己管理能力育成に関する研究」を精力的に行っています。加えて、これら研究成果発表のvisibilityを高めるため「効果的論文作成とその編集・校正ストラテジーの解明に関する研究」を行っています。