代謝性疾患を中心とした疾患の病態解明と
医療への応用を目指した健康長寿研究に挑戦します
当研究室では,医学科2年次の「生化学」を主たる担当科目とし,以下の授業科目を担当しています。
【学部教育】
○医学科1年次:早期医学実習Ⅰ
○医学科2年次:早期医学実習Ⅱ,生化学(講義および実習)
○医学科3年次:内分泌代謝ユニット,課題実習
○医学科6年次:医学実習Ⅱ
○臨床心理学科2年次:人体の構造と機能及び疾病Ⅳ(生化学・分子生物学入門)
【大学院教育】
○医学系研究科博士課程
脂質生物学
酵素学実験法
実技実習セミナー
当研究室では、「Translational biochemistry」の実践を目指しています。基礎的な生化学の理解から得られる分子や生物学的プロセスに関するデータ・成果を実際の医療や疾患治療に活用することを目指すものです。代謝性疾患を中心とした疾患の新しい予防法や治療法、薬物の開発、疾患の診断法の改善を通じて、患者さんに役立て、健康長寿に貢献することを目指しています。
例えば、疾患の原因となる酵素や受容体などのタンパク質の機能を明らかにし、それをターゲットにした新薬の開発や疾患の進行を抑制するための方略の確立に挑んでいます。また、AIやウェアラブルデバイスを組み合わせた新しく画期的な運動バイオマーカーの開発にも取り組み、科学的アプローチにより、運動不足の問題を解決しようとしています。
「Translational biochemistry」は、生化学の枠を超えて、あらゆる学問を繋げ、橋渡しをします。生化学を中心として、生物学から創薬研究へ、分子レベルから疾患の病態解明へ、広範な学問分野にわたる知識・データ・技術革新を統合し、既知の知識・データから未知の領域への挑戦を続けています。